1923年に発生した関東大震災から今年で100年が経ちました。災害大国と言われる日本では、阪神淡路大震災や東日本大震災などの大きな地震をはじめ、大雨や暴風など異常気象による被害が年々、増加傾向にあります。一方で、災害に備えるための技術や製品が開発されており、「 2023 JAPAN BUILD 建築の先端技術展」でも先端技術の展示が注目を集めていました。注目の製品や技術を取材しました。

取材製品一覧

製品・サービス名称 企業名
TM地下シェルター 株式会社天神製作所
SCYLLA(スカイラ) 全日警株式会社
ストライカー株式会社
TTR型 変圧器用減震耐震装置 特許機器株式会社
自律四足歩行ロボット Boston Dynamics社Spot+TrimbleX7 株式会社ニコン・トリンブル

TM地下シェルター 株式会社天神製作所

災害時の避難先は公共施設などの避難場所が一般的ですが、避難場所までの距離や避難先での環境などがデメリットとなることがあります。すぐに避難ができ、かつ安全な避難場所として地下シェルターを紹介します。

SCYLLA(スカイラ) 全日警株式会社×日本ストライカー株式会社

東京消防庁によると、2022年の救急出動件数は約723万件となっており、前年に比べて約104件も増えています。さらに災害時には道路や建物の崩壊、火災や水害などの二次被害により救急車の出動自体が困難となり、被災している人を発見することも難しいでしょう。そのような事態においても、多くの人を助けたいという思いから、全日警さんと日本ストライカーさんは、それぞれの製品の特長を合わせたサービスを本展示会で初公開の新技術です。

AI画像解析ソリューション「SCYLLA(スカイラ)」
全日警株式会社×日本ストライカー株式会社

TTR型 変圧器用減震耐震装置 特許機器株式会社

被災後の電力確保のために対策を行っている企業は多いと思います。一方で変圧器の耐震対策はしている企業は少ないのではないでしょうか。変圧器は建物への電気供給に重要な役割を担っているため、故障すると復旧への大幅な遅れを招く可能性があります。特許機器株式会社では、そういった事態を軽減するための、変圧器の耐震装置を取材しました。

Boston Dynamics Spot + Trimble X7 株式会社ニコン・トリンブル

人命救助に「72時間の壁」という言葉があります。救助は時間との勝負ですが、人が入れない現場でロボットが活躍する時代が来ています。こちらではそのロボットを展示していらっしゃいますのでご紹介したいと思います。

自律四足歩行ロボット×測量機器のコラボ製品
「Boston Dynamics Spot+Trimble X7」Boston Dynamics社×株式会社ニコン・トリンブル